2008-03-01

ミーム・マシーンとしての私 (上) ([著]スーザン・ブラックモア, [訳]垂水雄二, [版]草思社) #2

1. 奇妙な生物

人 間は地球上の他のいかなる生物とも似ていない点を持つ。それは「模倣」することである。他の生(動物)は模倣をしない(できない)、またはごくまれにし か行わない。「模倣」によって伝わる何か、それが「ミーム」。遺伝子と同じく「利己的」な自己複製子である。ただし、ミーム理論はまだ認められた学説とは なっていない。

2. ミームとダーウィン主義

自己複製子が変異、淘汰および保持という三つの大きな要件の下に置かれたとき、進化 は不可避である。進化の過程はアルゴリズムであり、基質に対して中立的(基質が何であれそれは機能する)。ただし、進化というアルゴリズムの結果を予測す ることはできない。実際に動かしてみなければ何が得られるかはわからない。自己複製子としてのミームは、上記の三大要件を満たす。単独ではうまく模倣され ないミームも、いくつか複合すると模倣の機会が増大することがある。このため、ミーム複合体が生まれる。デネットによれば人間の心や自己(意識)はミーム の相互作用によってつくりだされる(以下、引用の引用):

あらゆるミームが頼りにできる到達すべき安息の地は人間の心である。しかし、人間の心そのものは、ミームたちが自分により都合の良い生息環境にするために脳を再構築するときにつくりだされる人工物なのである

ざっとまとめるとこんなところ。ここまでを2/25あたりに読んだわけだ。軽く斜め読みしつつ、復習をしてみた。

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