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2008-12-14

iPhone HACKS! ([著]小山龍介, [版]宝島社) #2

このところ、ライフハック系の本を良く読んでいる。というのも、この類の内容が通勤、とくに朝の通勤で読むのにピッタリだから。気合いが入ったり、モチベーションが上がったり、こうしてみよう、ああもしてみようと前向きな気分になれる。で、そういった本で共通に主張されていることがある。それは「コントロール」。ライフハックとは自分自身を、キャリアを、人生をコントロールすることなのだ。

(p.66)
これは、自分で決めたスケジュールです。自分で自分自身をコントロールする。自分の時間をコントロールする。それは、他人に流されることなく、自分自身のリズムで生きていくということ

とはいえ、自分自身のコントロールは簡単じゃない。世界で一番わがままな自分自身は、自分の言うことすら聞いてくれない(他人の言うことなんて耳も貸さない)。

(p.73)
効率の悪い仕組みの中でがんばるよりも、がんばらなくてもいい仕組みを作る、というのは、まさにハックの真髄です。

言うことを聞いてくれない自分に悩むより、無理に言うことを聞かせようとがんばるより、言うことを聞かざるを得ない仕組みを作れないだろうか。

(p.102)
環境が思考や行動に影響を与えている一例。こういうことを経験すると、思考そのものを無理に変えようとするよりも、環境を変えたほうが簡単だ、ということにも気づきます。 ここにもライフハックの基本コンセプトがあります。それは、「自分を変えるのではなく、環境を変える」ということ。・・・(中略)・・・外部の環境を変えることで、その環境の変化に対応して自分の思考が変化する。この発想で仕事や生活を捉えなおすことが、ライフハックなのです。

ここが大事なところだね。自分を変えるのが難しければ、もっと変えやすい環境を変える。たとえば、TV を見ることが自分自身のコントロールを失わせているというなら、(あくまでも「例え」だゾ)、TV を捨てる(売ってしまう)というような「環境の変化」を起こしてしまう。無いものは見れないからね。完全に排除してしまうのが不安なら、普段はコンセントを抜いておく、とかね。

結果が出さえすれば良いんだよ。自分自身をコントロールすることが目的だからといって、自分の変化にこだわらなくても良い。ヒトは独立してただ自身だけで存在しているわけじゃない。取り巻く環境との関係も自分のあり方のひとつの面だ。環境を変えることで、好むと好まざるとに関係なく、行動が変わる。そんな変化の起こし方もある。ちょっと「目からウロコが落ちる」気分だわ。(`・ω・´)

関連エントリ

2008-11-16

STUDY STYLE LIFE HACKS 勉強法 ([著]佐々木正悟, [版]Gakken)

まずは自分のタイプを自己診断してみる。

暗記型と理解型 → 理解型

好奇心型と目的達成型 → 好奇心型

独習型とスクール型 → 独習型

以下にそう判定する理由を本文からの引用で示す。

理解型の理由

p.16
一般の書籍のようにこぼれ話やエピソードなどいろいろなことが「書いてある」のを読んでみて、面白いと感じる人は、理解型勉強法が向いているでしょう。そうした人は理解することが自然と面白く感じられる人なのです。

好奇心型の理由

p.23
勉強することで収入がアップしたり称賛されればそれはそれでうれしいかもしれませんが、その喜びはあくまでも付加的・二次的なものであって、勉強する理由は勉強したいから

独習型

p.27
「ひとりのほうがずっと気楽・・・(後略)・・・」

2008-10-01

iPhone HACKS! ([著]小山龍介, [版]宝島社)

全体は4部(chapter)構成。それぞれのタイトルは以下のとおり。

  • CHAPTER 01: スケジュール ハック! -- 「コントロールとロックンロール」
  • CHAPTER 02: コミュニケーション ハック! -- 「シナプスとパピルス」
  • CHAPTER 03: 情報 ハック! -- 「ログとカタログ」
  • CHAPTER 04: 発想 ハック! -- 「モードとムード」

それぞれの chapter のサブタイトル(というか「」でくくられた部分)が内容を象徴する言葉。筆者によれば「コンセプトをひとことに集約」(p.123)してあるとのこと。韻を踏むペアになっていて覚えやすい。個人的には「ロックンロール」と「パピルス」はピンとこないけど、「ログとカタログ」、「モードとムード」はペアの語呂も良いし、何より言葉とコンセプトが直結している。つまり・・・

(p.178 - 179)
・・・無意識に行っていることも含めてログに残していき、・・・
・・・自分自身の情報を公開するようになると、・・・
・・・まるでカタログを眺めるようにして、さまざまな情報を眺めることができます。
・・・ログを残しながら、同時にそれが誰かにとってのカタログになっていく。

というのが「ログとカタログ」。一方・・・

(p.220)
ここで紹介しているハックは、こうした他人への依存から脱却するテクニックでもあります。自分でモードを設定することで、自分でムードを作っていく。他人に影響されないで、自分で自分の気持ちをコントロールする。

「モードとムード」はこんな感じ。

ここで出ていくる「コントロール」がキーワード。CHAPTER 01 でもスケジュールを作って、その通りに行動するっていうのは「自分で自分自身をコントロールする。自分の時間をコントロールする」(p.66)ことだとある。その直後には、こう書かれている。

(p.66)
それは、他人に流されることなく、自分自身のリズムで生きていくということでもあります。

思えば「ハック」というのは、困難な状況をどうにかするための行動、言い換えれば、自分にとって都合の良いように状況をコントロールするっていうことなんだろう。だから「ライフハック」は人生を自分自身をコントロールすることを意味するのだ。なるほど〜(`・ω・´)

2006-12-11

TIME HACKS! ([著]小山龍介)

先週後半あたりから通勤の友にして、今日、読了。「IDEA HACKS! ([著]原尻淳一, 小山龍介)」の続編のような内容。今作では時間管理に焦点を当てている。

前作でもそうだが、これはマニュアル本というよりも、それぞれのhackの背景にある考え方を知ることが重要。テクニックそのものは人によって合う合わないがあるから。紹介されている方法がそのまま楽しく便利に実行できる人もいれば、肌に合わない人もいるだろう。けれど、その根底に流れるアイデアそのものは万人に共通のものだ。この「TIME HACKS!」について言えばそれは「時間の構造化」。

周囲で起きる事象に対応するだけのイベントドリブンな暮らしから抜け出し、慢性的な「忙しさ」を解消するには、自分の時間を構造化する必要がある。単純に、時間を節約し、作業の効率を上げ、有効に使うというだけじゃない。総量を把握し、リズムを作り、1週間、3ヶ月、3年、10年というフレームを設計していく。それがTIME HACKS。

話はちょっとずれるが、#73(p.179)で紹介されているIDEOという会社についての2冊の本に興味を引かれたので買ってきた。「発想する会社! ([著]トム・ケリー & ジョナサン・リットマン, [訳]鈴木主税/秀岡尚子)」と「イノベーションの達人! ([著]トム・ケリー & ジョナサン・リットマン, [訳]鈴木主税)」だ。どちらもちょっと大きくて重いので通勤の友には向かない。興味の消えないうちに読み始めるかな。