読み出したのは結構前のこと。読みかけで放り出してあった。今週になって通勤の友にしてみた。ほぼ読了。明日からは別の本を連れて行くつもり。
技術とは言うものの、ハウツー本ではない。「科学的に説明する」とはどういうことなのかを「解説」したもの(「説明」と「解説」の違いはp.116〜119あたり)。言わば「科学の定義」。
「科学の方法」([著]中谷宇吉郎, [版]岩波新書)に通じるところがある。 好みとしては「科学の方法」が断然上だけど、本書では「科学を定義する言葉」を知ることができる。たとえば以下のようなもの:
理論(仮定の集まり)を構築するときの条件
- 論理性
- 包括性
- 単純性
「科学の方法」を読み返せば同様の内容があるだろうけど、こういう言葉を使ってはいないだろう。論理や単純はともかくとして「包括」という言葉はなかなか出てこないよね。
軽く読み飛ばせるところを評価すべきか、題材にくらべて歯ごたえのなさを批判すべきか。ここから進んで
科学哲学に関する本に行けば良いのだろう。
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