RSS講読している、とあるブログで発売を知った。発売日(2008-03-28)に購入。まつもとゆきひろの序文と著者による「はじめに」を読み、目次を眺めたところ。目次の項目を追いかけているだけでワクテカしてくる。
Google人たちが書いた論文が公開されている(Papers Written by Googlers)のは知っていたし、そのうちのいくつかは読んでみたいと思っていた(英語に負けなければ・・・)。この本のおかげで、そのための敷居がグッと低くなった。ひょっとしたら、原論文まで読まなくてもイイかもしれないし。
まつもとが序文で言うように、ここ十数年のコンピュータを中心とした世界で起きた変化のほとんどは量(スケール)に関するものばかりだ。一方で、 Googleの出現は世界を、少なくともネットの向こう側とそこにつながる人の生活様式を変えてしまった。これは質的な変化だ。それが「量から質への転化」なのだとしたら、Googleを支える技術(序文で言うスケーラブルコンピューティングってやつ)こそがその変化を持たらしたことになる。
Google は2004年の株式公開以降、ビジネスの世界での成功が華やかすぎて、その技術的な面の露出度は相対的に高くない(隠しているわけじゃないんだろうけど)。技術に心を引かれた人たちも、どちらかと言えば次々と打ち出される製品やサービス(APIとかも)に眩まされて、それを実現している仕組みのことには目が向かない。けれど、「世界最大のコンピュータ」(「はじめに」より)としてのGoogleには最先端の技術が詰まっているのだ。本書はそのことに改 めて気付かせてくれる(目次を読んだだけで!!)。
もう、この本は売れる気がしてきた。なんか技術書なんだけどベストセラーリストに並ぶような気がしてきた。むしろ、並ばないとしたら日本(のコンピュータに関わる部分)に未来はないっていうぐらいの感じがしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿