2006-11-19

人体 失敗の進化史 ([著]遠藤秀紀) #3

ほとんど通勤の電車の中で読んだが、わずかに残っていた数ページを本日(2006-11-19)読了。

進化を「設計変更」の、それも行きあたりばったりのやっつけ仕事のような変更の蓄積として捉えるという視点は新鮮でおもしろかった。進化の本というとたいていは、突然変異という偶然の積み重ねがこんなにも見事な適応を生むんですよ、というような内容になっている。この本を読んだあとでは、ヒトについては言うに及ばず、すべての生物がボロボロの設計図を抱えて、苦闘している姿しか見えなくなってしまった。みんな大変なんだな、と。

ただ、最後の終章はグチにしか読めない。ここにこそ著者の声がこめられているのだろうが、読む方からすればない方が良い。

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