2008-09-14

新ネットワーク思考 -- 世界のしくみを読み解く ([著]アルバート=ラズロ・バラバシ, [訳]青木薫, [版]NHK出版) #3

ネットワークモデルの進展

2章から8章まで。

第2章 ランダムな宇宙
  • ランダムネットワーク
    • グラフ理論 (ケーニヒスベルクの橋問題)
    • エルデシュ
  • → 巨大クラスターとなる(全てのノードがつながる)。
  • → 現実を写しとったモデルとは言えない。
第3章 六次の隔たり
  • ランダムネットワークは参加するノードの数とくらべて、直観に反するほどノード間の距離が小さい。
  • → 小さな世界
    • → 巨大クラスター(全てがつながる)となるから。
第4章 小さな世界
  • エルデシュ=レーニィのランダム・ネットワークモデル
    • → ネットワークが巨大な(単一の)クラスターになる(全てがつながる)。
  • グラノヴェッター
    • → 社会は高度に相互連結されたクラスタ構造 ⇒ ワッツ=ストロガッツのモデル
    • → 様々な(現実の)ネットワークにクラスタ構造が見られることがわかってきた。
第5章 ハブとコネクター
  • ハブとコネクターが存在する。
    • → クラスター構造でもない。
  • 三つの疑問
    • ひとつのネットワークに対し、ハブはいくつ存在するのか(できるのか)?
    • どのようにしてハブはできるのか?
    • なぜ、これまでのモデルではハブの存在を説明できないのか?
第6章 80対20の法則
  • スケールフリーネットワーク
    • → ベキ法則にしたがうネットワーク
    • → ハブが存在しうる。
  • 自己組織化、相転移が起きるときスケールフリーネットワークが出現する。
第7章 金持ちはもっと金持ちに
  • (現実の)ネットワークはランダムではない。
    • → 成長する。
  • ノードは平等ではない。
    • → 優先的選択(多くのリンクを持つノードほど、さらにリンクを獲得しやすい)
  • 「進化するネットワーク」の理論
    • → 自己組織化も相転移もいらない。成長と優先的選択という組織化の原理で説明できる。
第8章 アインシュタインの遺産
  • 「進化するネットワーク」の理論により生まれるスケールフリーネットワークには新入りが成功する見込みがない。
    • → これも、現実とは異なる。
  • 優先的選択に対して、適応度を取り入れる。
    • → 競争と成長による適応度モデル
    • → 新入りが生まれる余地ができる。
  • 「一人勝ち」ネットワーク
    • ある種のスケールフリーネットワーク(適応度つき)では「一人勝ち」が起きる。
    • → マイクロソフトがその実例

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