2008-04-13

要するに ([著]山形浩生, [版]河出文庫)

例によってRSSリーダーで講読しているブログで知った本。この著者については、オープンソース関係の翻訳者として知っていたが、こういうものを書いていたとは知らなかった。

Googleを支える技術」を通勤の友としてきたけれど、満員電車の中で単行本サイズの本を出したり広げたりが、ちょっと苦しくなったので文庫に取り替えた。それがこの本。二日でちょうど半分ぐらいまで読み進んだところ。

第1部の「ケーザイ講義」は1999年1月〜2001年9月にかけて、第2部の「山形道場 I」が1995年10月〜1998年10月に発表されたもの。さすがに10年以上前の「道場」あたりの内容は古さを感じる。ネタがネットに関するものだからよけいにそう感じるのか。

内容はともかく、この文体は好き嫌いが出るかも。読みやすいからネットで読むならこれも良い。紙媒体に載るとどうかな。

p.134からの「情報投資と生産性」で紹介されている「そのコンピュータシステムが使えない理由(原題: The Trouble with Computers -- Usefulness, Usability, and Productivity)」は、翻訳が出版された頃に買って、少し読んだ記憶がある。先月ぐらいに本の山を掘っていたときに見つけて、懐しく思っていた。翻訳がこの著者のものだったとは気付かなかった。

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